注文(基本編)
FXでよく利用される取引方法をまとめてみます。
成行注文(なりゆき)
「金額は幾らになってもいいので、今表示されている値段で買いたい・売りたい」という注文方法です。
レートを指定せず、為替動向を見ながらに注文する方法なので、 すぐに注文を出せて、売買も成立しやすいという特徴があります。
メリット現在の値動きを確認しながら注文を出せて、確実に売買が成立します。為替レートを指定する手間が省けます。
デメリット注文した時点での値段は
確約された価格ではなく、約定価格に1銭~5銭程度の値幅が生じる事がある。値段は約定されたあとに分かる。
指値注文(さしね)
「売りたい価格・買いたい価格」を指定して取引する方法です。 納得した値段で取引したい、パソコンの前でじっと待つ時間がない人は、この「指値注文」が便利です。
1ドル=100円50銭~100円55銭というレートの時、取引したい価格が1ドル=100円0銭の水準で買いたいという希望があるとして、このケースでは、「1ドル=100円の指値で買い注文」を出しておきます。 このように、
「今よりも低いレートで買いたい、あるいは、今よりも高いレートで売りたい」場合に取引できる方法です。
メリットあらかじめ約定する値段が分かる。希望する取引価格で注文が可能。
デメリット希望する相場にレートが変更しない限り取引が成立しない。
逆指値注文(ぎゃくさしね)

現在のレートより
「価格が下がったら売る」
「価格が上がったら買う」というように、
指値注文とは
逆の注文方法です。
自分が立てる作戦に沿ってオーダーを出す事ができます。
ケースを3パターンに分けて解説します。
ケース① トレンドについていく為替相場は、
一度動き出したら一方向に動く傾向にあるので上昇トレンドが来たときには、それが続くことを想定して、
今のレートより高くなったら買い、逆に、下降トレンドが続くと想定して
今のレートよりも低くなったら売り注文を出します。
画像より上昇トレンドに乗る・・・現在の相場が1ドル=100円の場合、もし為替相場が1ドル=101円まで上昇したら、「ドル高に振れた(上昇トレンド)」と判断します。そこで、あらかじめ1ドル=101円になったら「ドル買い」という注文を出しておきます。
画像より下降トレンドに乗る・・・現在の相場が1ドル=100円の場合、為替相場が1ドル=99円まで下降したら、「ドル安に振れた(下降トレンド)」と判断したとします。この場合も、あらかじめ1ドル=99円になったら「ドル売り」という注文を出しておきます。
ケース② 損失を限定する相場は
予想どおりに動くとは限りません。もし、相場が予想と反対の動きをした場合でも、
出来るだけ損失を小さくしたい、あるいは損失をあらかじめ限定しておきたいという場合にも、この「逆指値注文」が有効となります。
たとえば、相場が1ドル=100円だとします。予想は1ドル=102円まで上昇(ドル高)して差益を得るのが狙いです。この場合、予想がはずれて1ドル=98円まで下降(ドル安)すると、【2円の損失】が出ます。
そこで、「損失は最大でも1円までに抑えたい」という場合は、「1ドル=100円でドルを買って、1ドル=99円で売る」という注文を出します。そうすることによって、予想と反してドル安に動いた場合でも【最大損失1円】というように、
限定した損益で抑えられることになります。
こうした買い方は、「
ストップ・ロス注文」とも呼ばれ、ポジションを保有している場合、
損失が拡大しないように、リスクヘッジする手法として有効な方法です。
ケース③ 利益を確定する利益を確定するためにも有効です。
たとえば、ドル高になると予想して1ドル=100円でドルを買ったとします。相場が予想どおり動き、1ドル=105円まで上昇(ドル高)しました。
一定の利益を確保したい場合には、1ドル=103円で「逆指値による売り注文」を出しておくことで、1ドル=105円から103円に下がった場合でも【3円の利益が確定】されるわけです。
このように、相場が予想どおりに動いた時は、逆指値をつり上げていくことで、
一定の利益確保を狙うというのにも有効な手段といえます。
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